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自衛隊広報官って?




受験生への指導・激励から退職自衛官の就職支援まで
自衛隊広報官は忙しい!
MOLIBITO vol.5―守人 特集:地方協力本部ってナンダ!? (電撃ムックシリーズ)

MOLIBITO vol.5―守人 特集:地方協力本部ってナンダ!? (電撃ムックシリーズ)
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昭和から平成のバブルの終りかけのころまで、若者が町を歩いていると自衛隊の広報官に声かけられて、食事をおごられて親しくされ、入隊の勧誘を受けることがあったそうです。このネタは現職自衛官から自衛隊漫画の金字塔とまで呼ばれている「右向け左!」という漫画でもエピソードの一つとして登場しますが、昔は実際に行われていたそうで、街中や職安にも出没し、若者をスカウトしていたわけです。戦後自衛隊の歴史の中で「誰でも自衛隊に入れた時代」を冷笑的かつ皮肉たっぷりに書いてるのが、元自衛官の大宮ひろし著「そこが変だよ自衛隊」です。同氏によると、かつての好景気時代は入隊者が皆無だった事例や、学力レベルが地域の最低校しか集まらなかった例もあり、私費で試験勉強用テキストを買い与えたり、食事をご馳走するなどの行為や試験時にわざと正答部分に指を指して答えを誘導、または「名前だけ書ければ合格」といった完全な不正採用の事例も存在していたそうです。同氏は「そこまでしなければ入隊者が集まらなかった時代だったので、責めないでください」と書かれています。

当時は「地方連絡部」という名称でした

長らく隊員募集を担ってきたのは地方協力本部という部門でしたが、2006年に組織改変され、現在は「地方協力本部」となっています。略称はPCO。地本に勤務し、自衛官募集業務を担当するのがいわゆる広報官ですが、自衛官と防衛事務官の2種がいます。昔は一部でチレンジャーや地連のオッサン(そのまんまじゃねえかよ)なんて愛称で呼ばれていました。さて、この広報官。普段はどんな仕事してるんでしょう。募集業務はあくまで広報官の業務の一つであり、募集事務だけやっているわけではありません。有事や災害の際には各自治体の対策本部への要員派遣、対処部隊と行政機関とを繋ぐ連絡調整のほか、担任する地域に居住する即応予備自衛官を訪ねて召集命令の伝達も行うこともあるのです。さらには退職隊員の再就職のお世話もしています。とはいえ、大部分のお仕事は自衛隊志願者をカキ集めてくることです。そして受験者に対しての連絡事務や、マイクロバスで受験地の駐屯地へも同行します。逃げた隊員を捜索しているという噂もありますが、そちらの業務はほぼ警務隊のオシゴトのようです。そりゃあ確かに、自分が担当して合格させた隊員が逃げたら、自分の手でとっ捕まえたくなりますわな。さて、広報官の勤務形態もまた特殊です。3,4年で所属部隊へ復帰するのが基本ですが、募集ノルマを達成した優秀な者のみ、数十年の任用も可能となっているようです。現在、防衛省は広報活動にインターネットを積極的に利用しており、ある地方協力本部ではツイッタ―も使用し、2ちゃん用語連発で広報を行っています。これ、ノットリダマスとかナリスマシとか、背乗りとか、香山リカとか、ツイッターの誤作動ではなく、本物の自衛隊の広報担当者。委託であれば納得だが、自衛隊員が品位を保つ義務はどこに行ったのだろうか?

実はノルマがある。

最近では自衛隊地本事務所が自ら公開するマンガ『ジエイのお仕事』にて、「広報官にはノルマがある」ということを自虐的に紹介していました。そうなんです。自衛隊の広報には昔からノルマがあるんです。警察官のシートベルト違反摘発と同じで、自衛隊広報官にも扱う受験者数にノルマがあり、毎年何十人もカキ集めなければなりませんから大変な業務です。また、賞詞制度という、いわゆる軍隊の勲章が自衛隊にもありますが、自分が面倒を見た受験者が合格すると広報官の勤務成績が上がるというナイショの制度もあります。広報官は3名の合格者で5級賞詞、5名の合格で4級賞詞、それ以上は3級を授与されます。また、ノルマではありませんが、一般自衛官にも知り合いを自衛隊に入隊させると賞詞を受ける制度があります。ですから、箸にも棒にもかからない、ろくでもないニートな受験者はさっさと広報官から切られてしまう・・・なーんてね。ナイナイ。ないよ。



陸 海 空 自衛隊あるある

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