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自衛隊のレンジャーとは生き様なり




                 


レンジャー教育課程の解説・・・自衛隊における「レンジャー」とは

3自衛隊の中で唯一、レンジャー教育課程という訓練を行い、その受講修了者に対してレンジャー資格を与えるのが陸上自衛隊です。通常、陸自で「レンジャー」と言った場合、このレンジャー集合教育訓練または、同訓練を受け、卒業し「レンジャー徽章」を取得した隊員のことを言います。このレンジャー教育は、野外におけるサバイバル技術の習得をはじめとし、ロープを使った登降技術、襲撃から爆破、水路潜入などといった戦闘技術までの訓練を行い、様々な知識及び技能を修得し、かつ体力・精神力・忍耐力・協調性を養うものです。レンジャー訓練は間違いなく陸上自衛隊で最も過酷な訓練の一つであり、脱落者も少なくありません。この過酷な教育を無事に最後まで終了した者だけが、レンジャー徽章を授与され、「レンジャー」を名乗ることが許されます。 このレンジャー教育課程は、主に普通科隊員が受けていますが、教育を受ける学生には陸自隊員のみならず、海自の特別警備隊員空自航空救難団のメディックなど、それぞれ名をはせる海空のエリート部隊の隊員も訓練を受けており、もちろん卒業者には陸自のレンジャー徽章が授与されます。胸にレンジャー徽章をつけた資格者は、陸海空の全自衛隊員のみならず、同盟軍のアメリカ軍兵士からも畏敬の目で見られる存在です。 

レンジャーの役割

現在の陸上自衛隊には大規模な常設の「レンジャー部隊」は編成されておらず、西部方面普通科連隊で小規模な「レンジャー小隊」という数名の班が常設されるのみにとどまっています。このような少数精鋭の部隊は有事の際に困難な任務が与えられ、主力部隊とは別に行動し、少数で敵陣深く浸入して重要目標を攻略します。糧食の補給を受けることが困難な少数部隊には、過酷な任務を達成するための絶対にあきらめない強い闘志と特別な死生観が求められます。陸上自衛隊の特殊部隊である「特殊作戦群」の隊員選抜では、このレンジャー資格取得者であることを条件としています。災害時の民生協力においてもレンジャーの活躍は期待されており、実際に、各師団などでレンジャー資格者を募って、臨時の偵察小隊を編成して被災地の迅速な情報収集活動を行っています。 

部隊ごとに違う様々なレンジャー教育とその内容

レンジャー教育は、希望すれば誰でも訓練を受けられるものではなく、まずは「素養検査」と呼ばれる厳しい選抜試験への合格が最初の関門です。2008年度に、北海道滝川駐屯地で行われたレンジャー素養検査では、レンジャーを希望する志願者48名が素養検査に臨んで、このうち合格したのは32名でした。この素養検査は8の体力検査と3の水泳検査、4の身体能力検査から成り立っている15項目の検査です。この素養検査に合格して、はじめてレンジャー教育過程の訓練を受けることが許されます。なお、現状では女性隊員のレンジャー教育は行われていません(「レンジャーに女性隊員はいない」と防衛省の公的刊行物である「平成25年版 まんがで読む防衛白書(HTML版)」に記載されています)。レンジャー教育期間中、学生はペアになりお互いをBuddy(バディ、相棒)と呼びあいます。教官を務めるのは助教と呼ばれる百選練磨の隊員たちで、自分だけ楽をしようとする怠け者、仲間やバディを危険に晒すミスを犯す者には容赦なく愛の鞭を飛ばします。訓練中、助教に罵られようが、褒められようがレンジャー学生に許される返事は「レンジャー!」のみ。レンジャー教育課程は毎年、5月下旬から約3ヶ月間行われます。前半は体力訓練、後半は実戦訓練と2つのパートに分かれます。 レンジャー養成教育では潜伏訓練中に捕まってしまうと首まで土に埋められてしまうのも特徴です。また、部隊ごとに違うレンジャー養成教育が行われており、各地の普通科連隊が持ち回りで実施している部隊集合教育のほか、陸上自衛隊富士学校(静岡県)が実施している幹部レンジャー課程や、そのほか部隊によってアルペンレンジャー課程、冬季レンジャー課程などがあり、その中でも空挺レンジャー課程は第一空挺団の空挺教育隊が実施しているもので、自衛隊におけるレンジャー教育の中でも便所ワッショイよりもっときつく、最も過酷です。この二つのパートに分かれた主な訓練内容ですが、前半は体力訓練になっており、かがみ跳躍、ロープ渡り、ロープ登り、徒手格闘と呼ばれる素手による白兵戦も履修します。

レンジャーの象徴でもある、ロープ技術の教育


さらに、ロープ技術の教育では、対岸に水平に張られたロープの上へ、右足の甲をロープにかけ左足を下に垂らしながら両腕の力で前進しわたっていく水夫渡りを履修します。後半パートは、演習場の山にこもって実際の戦闘をシミュレートし、爆薬を使用した戦闘訓練になります。ゴムボートなどの機材で川、海から潜入する水路潜入ではボートの扱い方から学びます。 生存自活訓練で食べる食事はこちらで紹介しています。レンジャー訓練では、敵に捕まった際の捕虜尋問訓練も行われており、全裸で縛りつけられ拷問されます。



最終想定を乗り越え、帰還式へ。そこで待っているのは・・・


最終想定をクリアし、すべてのパートの訓練を乗り越えるとレンジャー教育学生たちは、駐屯地へ帰還します。そして駐屯地のゲートをくぐるとそこには・・・・仲間の隊員らのほか訓練生の家族や恋人が拍手で待ち構えているではありませんか。さあ、彼らに迎えられ連隊長からねぎらいの言葉がかけられます。さらに女性自衛官が栄光の「レンジャーバッジ」を一人ひとり首にかけてくれます。これこそが、レンジャー養成訓練終了後に授与される「レンジャー徽章」であり、不屈の精神を持った隊員のみに与えられる栄光のバッジです。レンジャー徽章は、まわりの月桂樹が勝利を、そして中央にはどんな困難でも乗り切り任務を達成する堅固な意志の象徴として金剛石=ダイヤモンドが配置されています。こうして帰還したレンジャーたちには束の間の休暇が与えられます。 

レンジャー資格取得後の待遇など


レンジャー資格を所持しても昇進などに有利になることはありません。また、給料のアップなど待遇面などで優遇されてはいません。というのも、「レンジャー資格手当」はないのです。ただし、 「レンジャー訓練」参加隊員には手当てが出ていました。1998年の新聞を読んでいたところ、過去に陸自のレンジャー訓練において「レンジャー訓練召集手当て」が支給されていたということが書かれており、これはあまりにも過酷なレンジャー訓練に志願する隊員が少なくて困った旧・防衛庁が苦肉の策で実施したものです。金額は数千円ですが、これが安いか高いかは実際にレンジャー訓練を受けた者にしか計りきれないものでありましょう。 


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参考文献 
『学校で教えない自衛隊』並木書房 荒木肇 様 
北海道自衛隊機関紙ひがし北海道だより 様 
『大変貌するニッポン自衛隊』2012年 04月号 (徳間書店/週刊アサヒ芸能増刊) 様
チャンネルNippon 様 http://www.jpsn.org/essay/chat/3006/ 
自衛隊公式サイト 栄光のダイヤモンドを掴む〜レンジャー帰還式〜 様 
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/katudou/butaikunren/ranger/04.html





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