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自衛隊の一般/幹部食堂の食事




ご当地メニューが多い隊員食堂のメシ
自衛隊のごはん 航空自衛隊 芦屋基地編 (ほんとうの自衛隊のごはん)

自衛隊のごはん 航空自衛隊 芦屋基地編 (ほんとうの自衛隊のごはん)
B00J9B2BPI | 廣川ヒロト | 電明書房 | 2014-03-25
自衛隊員は食堂でどんな食事を食べるの?

自衛隊のごはん 新装改訂版
自衛隊では曹士が営内に居住する限り衣食住が無料です。もちろん役所ですので、陸上自衛隊の場合は一人当たりの一日の食費は850円などと、予算が決められており、1食あたりの経費上限があります。豪華ではありませんが、平均的な一般家庭の食事と同等です。少なくとも、妻の食事よりうまい、と思っている隊員もいるそうです。もちろん、栄養士がカロリーと栄養のバランスを重視して、メニューを作っていますが、見た目は、随分と「質素」にも見えます。健康的ですしメニューは多岐に渡り、ラーメン、うどん、「カレー南蛮」、そばはもちろんのこと毎月一回ステーキが配給される駐屯地もあるほか、カレーとナンなどインド料理も出ます。このように自衛隊の食堂メニューはアイデアに富んでいます。なお、レンジャー教育訓練で食べる食事については・・・ちょっとこのページではご紹介することに抵抗がありますので、興味がある方はレンジャーのページをご覧ください。今は見ないほうがいいと思います。さらに自衛隊の各駐屯地や基地には「基地名物料理」、等が多く食欲をそそります。お米も結構いいものを食べているのが実情です。陸上自衛隊大久保駐屯地ではお寿司屋さんや、高級料亭などで定評のある「キヌヒカリ」を食べていましたが、キヌヒカリと偽って同駐屯地に品質の悪い米を納入したブラック業者が警察に逮捕されています。きっかけは陸自の担当者が米のばらつきに違和感を覚えたため、品種調査を民間会社に委託し、別の品種が複数混じっていることを突き止めたからだそうです。さて、やはり食事のおいしさは、基地ごとに差がでます。航空自衛隊のレーダー・サイトでは何せ、僻地等の過酷な環境ですから食事は、美味い事で有名です。食事を作る隊員は陸海空では異なっており、海と空は専門職の隊員が材料の注文・献立作り・調理まで全部をやりますが、陸はというと、技官である栄養士の指示の下、各駐屯地業務隊(駐屯地の警備、医務、給食などの駐屯地内業務を行う部門)の中にある糧食班が行います。この「糧食班勤務」は駐屯地の各部隊から差し出された隊員による臨時勤務で、詮ずるところ、専門職の隊員ではないのです。このため、陸自だけ素人調理でメシがマズい印象を受けますが、なぜ陸自だけ3ヶ月の交代制で臨時勤務員に調理させるのか、実はそれには深くて立派なワケがあるんです。自衛隊の公式回答によると「たとえ部隊が離散して隊員一人になってしまっても生きてゆけるように、生存自活技術としての側面から陸自隊員の一人一人に調理を経験させているんです」とのこと。なるほど、陸自が専門の給養員という職種を配置しない理由はここにあるんですね。陸自の親心と考えれば目頭が熱くなりませんか。私は目から熱いものが。だから、陸自の飯炊き「臨時勤務」という伝統は陸自がしっかりとした思想を持って行っていることであり、どうやらメシマズではな・・なくもないみたいで、海・空に比べるとやっぱり調理技術は劣るかもしれません・・とのことですよ。 

参考文献 陸上自衛隊公式サイト http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/omosiro/omosiro11.html

政令指定都市の駐屯地などはさすがに大規模で、東京の朝霞駐屯地などは実に1500人もの隊員の男性や女性の胃袋を満たすため、超デカイ食堂が駐屯地内に備わっています。演習などが行われる場合は最大で6000人規模にもなるそう。朝霞と言えば女性自衛官教育隊の根城でもあり、体育学校も併設されています。このように陸自の駐屯地でメシを作っているのは駐屯地業務隊糧食班ですが、なぜか、[キッチンポリス]と呼ばれます。略してKP。元は米軍用語であり、米軍では懲罰で糧食勤務を命じる場合があるのですが、それが自衛隊にも入ってきたそうです。ただし、自衛隊で糧食勤務は懲罰ではありません。KPに派遣された隊員はあまりうれしくないそうです。「もってる!?モテるくん」というテレビ番組でも駐屯地記念祭を紹介する過程で、自衛隊用語クイズとして出題されたこともあります。このように自己完結型の組織である自衛隊にとって食事を作るということは、組織運営上の基本でありましたが、実は陸上自衛隊に関していえば、今や各駐屯地で給食業務の民間委託が大変増えています。例えば、北海道の北千歳駐屯地では今まで隊員が交代で調理業務を行っていたものを2010年4月からは民間業者に委託しています。2011年度時点で全国138カ所もの陸自駐屯地で民間委託されています。一方、航空自衛隊の場合、すべての基地で調理・配食を行っているのは、航空自衛隊給養員です(ただし皿洗いは民間業者が受託しています)。

自衛官が必要な一日のカロリーはいくらですか?

自衛隊のごはん 海上自衛隊 呉・佐世保編 プロローグ
一般的な20代成人男性が一日に摂取するべきカロリーの目安は、2500キロカロリーです。一方で、厳しい体力練成や訓練で体を酷使する自衛官は、1日約3000キロカロリーが基本となっています。さらにパイロット様や航空機搭乗員はこれより余分に300キロカロリー(後述する加給食によって補います)が必要とされています。ですが、か弱い女性自衛官様などのために、献立表の各メニューの欄にダイエットやカロリーバランスについての助言が書かれることもあります。

やはり幹部自衛官は食事メニューが豪華なのですか?


 実は、階級の差で食事に差をつけることは自衛隊の食堂にはありません。階級が上がれば給料も上がりますが、階級や勤務成績で食事に差はありません。全員カレーライス食べていいんです。ただ、幹部用食堂が一般隊員食堂とは別に用意されており、 幹部と曹士で違うのは食べる場所である「食堂」です。 これは旧軍から続く伝統です。ちなみに基本、幹部が基地内の食堂でメシを食う場合は有料です。これは本来、幹部は営外に住むのが基本であり、その分の食費などが月給に含まれているためです。ただ、やはり幹部ともなれば米軍や各国軍将校との会食も多くなりますので、必然的に駐屯地の食堂以外で豪華な食事を口にする機会も多くなります。もちろん公費です。美味しいね。 

特定の職種の自衛官に配給される「加給食」って何?

戦車の乗員、救難員、パイロットなど一部の職種の隊員にのみつく食事の特典です。とは言ってもそれほど豪華なものがつくわけでもなく、バナナ一本、缶コーヒー一本、チョコ菓子一個、プリン一個、梨一個など。糖尿病や水虫なら遠慮したい甘いものばかり。なお航空加給食の他に、潜水加給食もあります。もちろん、「パイロットは偉いから」などの身分差別ではなく、肉体を酷使する職種だからという理由です。一方で航空自衛隊の「半減食」というメニューもあります。これは通常よりもカロリーを低く抑えた料理で例えば広東麺、キャベツ、にら饅頭、ザーサイの浅漬け、食べるラー油(笑)、ネーブルオレンジです。こちらのメニューのカロリーは1069Kcalです。なおこの加給食ですが「パイロット」と一口で言っても自衛隊にはジェット機のパイロットとプロペラ機のパイロットがおり、実は両者で数十円程度それぞれ加給食の価格に差がついているんです。

陸海空自衛隊それぞれにあるメシを作る腕を競う競技会

自衛隊では「競技会」という全国の部隊がその技術を競い合うコンテストがあります。もちろん陸海空それぞれに給養担任者の技量を競い合う調理コンテストがちゃんとあります。競技会では味はもちろん、独創性、盛り付けまで採点されます。陸自では「炊事競技会」海自では「食育献立コンテスト」空自では「調理競技会」とそれぞれ呼称は別ですが、どのコンテストも厳しい審査で高レベルの調理技術を競い合うものです。料理の題目が提示され、なおかつ「カロリーは○○○カロリーまで!」という具合に細かい基準もあります。レシピ自体も審査対象になるというから驚き。なるほど、自衛隊のメシの質の高さはここにあったんですね。 

自衛隊でお刺身は出ますか?

自衛隊でもお刺身が出ます。筆者が読んだ自衛隊広報誌MAMORには「食品衛生安全上のため、生の魚は冬にしか出しません」という主旨が書いてありました。他方、マンガの話になりますが、元自衛官原作の「右向け左!」という作品では、自衛隊後援団体から提供を受けた魚の刺身をあくどい糧食班長のもと、糧食班だけで「食品衛生安全上のため、自衛隊で刺身なんぞ出せない。しかしせっかくもらったものを捨てるわけにもいかない。そうだ、俺たちだけで食っちまおう」とこっそり食べている・・という話があり、主人公もそのおこぼれにあずかろうと、こっそり糧食班を尋ねるのですが・・。「陸上自衛隊の中で一番偉いのは糧食。俺らに文句つけたらどうなるかわかってるから駐屯地司令ですら何も言えない」というようなシーンも。元自衛官のマンガとはいえ、さすがにどうかと(笑)

そのほかにも各駐屯地、基地には名物料理がたくさん。

自衛隊のごはん 航空自衛隊 芦屋基地編 ほんとうの自衛隊のごはん
航空自衛隊芦屋基地にはご飯の上にヤリイカや明太子などが乗った名物料理・芦屋丼があります。同じく空自の築城基地では陸の孤島ってわけでもありませんが、海上自衛隊と同じく毎週金曜日の昼食はカレーです。北海道の陸自・別海駐屯地では北海道道東の名物であるブタカツをバターライスに載せた「エスカロップ」も供されています。同じく北海道の空自・八雲分屯基地ではとれたての道産ホタテを使用したホタテ塩ラーメンが絶品です。高知県の陸自・高知駐屯地ではカツオたたきの土佐丼が名物。空自・海栗島分屯基地ではブリ料理も。陸自の将来の幹部となる隊員を教育する、幹部候補生学校にも美味しい料理が。その中でも「剛健ちゃんぽん」は伝統かつ美味いと大人気。なお幹部候補生学校の朝食では平日は和食、休みにはパン食が供されています。ごはんのお代わりは自由とのことなので、糖尿病になるまでモリモリ食べて見るのも一考かもしれませんよ。このように地域の名物料理や特産品が出るので、自衛隊食堂は何ともたまりません。前述したように、最近では経費削減で民間業者に調理を外部委託している陸自駐屯地もありますが、山や離島の空自のレーダー基地や海自の護衛艦など、民間人が入り込めない職種ではこれからも自衛隊本来の味が失われることはないでしょう。

自衛隊のメシ炊きはやりがいのある仕事ですか?

ほんとうの自衛隊のごはん 目達原駐屯地編
各基地の給養員のインタビューを見ていると「やりがいがある仕事」と感じることができます。自分が真心こめて作った食事を幕僚や可愛らしい女性自衛官がお腹一杯食べてくださるのですから、当然かもしれません。でも、心をこめて作った料理が時には理解されないこともあります。「航空自衛隊の司令官の会食に羊の肉など使うな!」と給養員が叱責を受けることさえあります。でもこんなことでブルッてるようじゃ自衛隊のシェフは勤まりません。 

参考文献(引用元の明示)
http://www.mod.go.jp/gsdf/ocsh/totugeki-kyuusyoku.html
http://www.boueinews.com/news/2003/20031001_8.html




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